ばんじさいおーがうまさ!

いろいろあるけどさ、まあなんとかなるっしょ!! なんとかしよーぜ!!

いつか

今朝、シゴトを行く前に繋いだネット。

切る直前にふと・・・

二週間前に娘っちが受けたピアノのグレード試験の結果が、そろそろ

ネット上に出ている頃じゃない?

と思い立ち、検索してみました。

該当ページをみつけて・・・・・しばし、カタマリマシタ。

・・・ない。

気を取り直して、もう一度見てみたけど、

やっぱり、ない。

まあ、本人も「ダメだった気がする」って言ってたけど、やっぱり、ガックシ。

わたしが伝えるか、ピアノの先生から聞いた方がいいか・・・・どっちだろう?

って、まず考えました。ちょうど、今日がレッスン日だったんで。

半日考えた挙げ句、先生に聞いて、

 「お母さんに何て言おう」

って考えいる娘の姿を想像したら、胸が痛くなったので、わたしが、明るく前向きに、

伝えちゃえばいいよ!って思ったのでした。

そして、ピアノに送っていく車の中で、伝えました。

 「そういえばさー、今日、グレードの結果をパソコンで見たんだけど。

だめだったよ。また次、がんばってね」

と。

いつか

娘は、「あらぁーーー」みたいなリアクションで、でも、顔はひきつっていたかな。

そのままピアノ教室に行きました。

そして、今日は月謝をあとからもっていったので、先生とわたしが珍しく話をしたんですが、

まだ先生の元には、試験の結果は届いていないみたいでした。

だから、先生は、次の級を受けるときに伴奏をつける課題もあるので、

その練習を始めますっていう話や、今度コンクールに出てみませんか?っていう話や、

新しく本部に出来た小学生のためのピアニストクラブの話なんかを、笑顔でしてくれて。

 「家で本人とよく相談してみまーす」

って言って、帰ってきました。

その車中。

もう明らかに、娘のテンションは低くて。

弟に、ちょっとしたことで突っかかっていたりして、わたしもイライラして。

 「しょーがないでしょー、実力が足りなかったんだから。

口惜しかったら、今度はもっと練習すればいいでしょ!?」

なんて、最終的には言ってしまったり。

4歳からやっているピアノ。そんなに熱心でもないけど、辞めたいとも言わずに、

ずっと続けてきました。

だけど、部活の方が大事で、中学にいったらもっとスポーツに熱中したいと言っている娘。

ピアノを続けるかどうかは、かなり迷っているみたいです。

でも、もう長いお付き合いの先生とは、中学にいっても辞めないって約束しているそうで。

 「やめたら、先生、かわいそう」

って。

 「でも、追い込まれてる自分もかわいそう」

・・・・・・・その台詞を聞いたとき、なんかちょっとひるんでしまいました。

追い込まれてる、だなんてさ。

昔、書いた日記に、こんなのがあります。

2002/9/12

「泣いた、N。」

今日は、ピアノの練習日だった。

11月に発表会があるらしく(いまだに日程、聞けてない^^;)、

いまは、その練習をしてる。

が、わたしが知る限り、5分とビアノの前にはいない。

つっかえると、バンバンっと鍵盤たたいて、プイっとやめる。

迎えに行ったクルマの中で、Nが言った。

 「曲、『カントリーロード』に変わったから」

・・・・・へ?

曲を決めるとき、娘は家にあった楽譜から「カントリーロード」を

持っていったけど、簡単過ぎたので、「森のかっこう鳥」をいま、練習してるんでした。

 「今日、泣いちゃったんだよ、ピアノでさ」

泣いて、リタイアしたらしい^^;

夕方、ピアノの先生に電話してみた。

 「今日までのところを合格にして、次のところの音読みをしようって

言ったら、急に泣いちゃって・・・それもシクシクじゃなくて、わんわん泣いちゃったんで、ビックリしました」

落ち着かせて、理由を聞いたら、この曲はもういやだ、と言ったらしい。

 「だったら、何がいいの?って聞いたら、『カントリーロード』が

いいって言ったので・・・ああ、そんなにやりたかったのかなと」

 (あとで聞いたら、いまの曲より簡単な曲なら何でもいいと、言っていた^^;)

まともに練習もしていなくて、実力よりムズカシイ曲を与えられている

現状から、逃亡したかった・・・んだろう。

カントリーロードにしようか、って言ったら、すごくスッキリした顔になったんですよ・・」

と、先生は言った。

 

逃げてばかりいちゃ、Nのためにならない」

・・・・そう言いながら、心の中で、声がするよ。

 「どーの口が、そんなコト言えるんですかねぇ?」

・・・・・ん。

そうだよね、誰だって、苦しいコトは避けたいよね。

つまんないコトは、やりたくないよね。

わかるよ。わたしは、根性ナシだしさ。でも。

はじめての発表会で弾いた曲は、12小節の「かっこう」だった。

あれから、3年? おんなじメロディーだけど、もうわたしには

弾けないような指さばきで、娘は鍵盤を叩いてる。

二人で、ふたつの楽譜を並べて、すごいねぇって、話をした。

この曲が全部弾けるようになったら、気持ちいいだろうね。

娘に、一番ムズカシイところの指の動かし方を教えてもらった。

でも、わたしには、やっぱり弾けなかった。

一緒なら、がんばれるかい?

・・・娘は、笑った。

この日記から、また4年。

このときの発表会では、ちゃんと「かっこう」の曲を仕上げた娘っちだった・・・・。

夕飯の片づけを終えて、散歩がてら、娘とコンビニまで歩きました。

伴奏をつける練習は、面白いし、そういうこと出来るようになりたいって言うので、

 「そういうの出来るようになったら、シフォンの曲に伴奏つけてもらえて便利だなあー。

ママ、ちゃんとアレンジ代、払うから、アルバイトになるよ」

 「えっ、マジで?」

なんて、冗談まじり(わたしは、かなり真剣だけど(笑))に、言ってみたりして。

それでも、もう4年前とは違うんだなあーって、しみじみ思いました。

わたしがお尻叩いて、それで頑張らせれば・・・・なんていうコトではないんです、たぶん。

わたしに言えるのは、

 「もし保育士さんになりたいって思うなら、ピアノ弾けた方がいいよ」

 「高校とかで友達とバンド組むかも知れないじゃん」

なんてコトばっかりで。

でも、それだって、そのときに本当に必要になれば、やればいいコトなんだっていうことも、

わたしには、ちゃーーんと分かっているのです。

コンクールに出て欲しくてピアノを習わせたんじゃないから。

いつか、ピアノ弾けてよかったなあーって、思って欲しいだけだから。

あとは、娘に任せようと思います。