それぞれの運動会
今日は、小学校の運動会。
朝からお弁当を作り(ほとんどは、チンしたり、焼くだけのシロモノだったけど^^;)、
日焼け止めを塗って、いざ出陣。
今年は、娘が2組、息子が1組。つまり、紅白で敵同士。
どっちが勝っても、喧嘩の元だなーと思いながら。
特に娘にとっては、小学校最後の運動会。
応援団にも立候補して、高学年紅白対抗リレーの選手にも選ばれ、
すごく張り切ってました。
短距離走の練習のときに、
「ダントツ一位だったのにさ、コースアウトで失格って言われたんだよ。
もうすっごいクヤシイ」
と言いながら帰ってきて、
「練習で気づいて良かったじゃん、本番で気を付ければ」
と言うと、
「・・・・そんなん気にしとったら、思い切り走れないよ」
と、ブツブツ言っていたくらい。
それくらい、彼女にとっては、大事な運動会だったワケです。
一方、こぐまくんは。
自分は走るのが遅い、という自覚があって、かけっこについては、
「Yくんいるし、勝てないもん」
と、最初から諦めてるカンジで。
「別に一等賞とれなくていいよ。こぐまが、一生懸命走ってれば」
と、わたしも言っておきました。
そんな彼も、朝からお弁当を楽しみにしていました。
開会式が終わって、すぐに、こぐまっちの、綱引き。
まだ到着しないダンナに代わって、ビデオカメラを回してたんですが、
こぐまくんは、すっごく歯を食いしばって、足を踏ん張って、空を仰いで、
顔を真っ赤にして引っ張っていました。
そして、こぐまのチームの勝利を知ると、それはそれは嬉しそうに、飛び跳ねて。
短距離走は、やっぱりビリだったけど、そのあとの、鳴子を使って踊るダンスは、
とっても真剣に、格好よく踊っていたし。
彼なりに、運動会を満喫してるよなあーって、思ったんですよ。
そして。
娘は、まず短距離走で、ダントツの一位を獲得。
騎馬戦でも、勝利。
・・・と、ここまでは良かったんだけど。
まず応援団の応援合戦で、おてもやんなメイクを施して登場。
それは、いいんだけど・・・・中途半端に恥ずかしがっているもんだから、
なんか常に目線が下向いていて・・・・それはどーなのよ?と、思っちゃった。
大体、そういう年頃なんだろーけど、最近、外では絶対に、わたしを見ると、
顔をしかめて迷惑そうにするし、
カメラなんか構えようものなら、「やめてよ」「撮らんでー」と、横を向く。
あー、かわいくない。
リレーは、4年生から始まって12人で1チームが、4チーム。
娘は、第11走者。
もうその時点で3位だったんだけど、差は縮まらず。
すっきりしない顔で、そのまま、組体操でフィナーレ。
その組体操の、最後の最後に、写真のような3段の塔をやりました。
娘は、2段目だったんですが、写真を撮った直後に、低くなるのに失敗。
そのまま後ろに倒れた娘は、宙づり状態になったあと、落下。
体裁整えて立ち上がったときには、腕で顔を隠して泣いていました。
退場門のところまで行って、
「頭打った? 大丈夫?」
と声をかけると、
「打ってない」
と、砂だらけの腕で顔を覆ってました。
タオルを渡して、目に砂が入るからこれで拭きなさいと言うと、
ふてくされたように、ごしごしと拭いてました。
痛くて泣いてたんじゃない。口惜しかったんだ・・・・と、あとで言ってました。
帰る頃には、笑い話になっていて、
「みんなに、イナバウアーだったねって言われた」
なんて言ってたけど。
勝てると思って挑むから。やり遂げられると思って挑むから。
負けると口惜しくて、失敗すると口惜しくて。
リレーに関しては、自分たち(6年チーム)の速さには自信があるもんだから、
「なんで今年は6年だけで学年リレーにしないんだろう。
最後なのにさぁ・・・・」
なんて、ぶちぶち言ってたしね。
ああ、そうなんだなあーって思ったよ。
わたしは、運動音痴で、運動会とか体育祭には雨乞いしてたから、
娘みたいなタイプの友達には、「足引っ張らないでね」って思われるタイプだったワケで。
そんなわたしみたいな子には、リレーとか、すっごいプレッシャーだったもん。
でも、そんなキモチは、娘にはわかんないんだね。
「みんなで、楽しむ運動会じゃん」
って言ったら、
「勝てなきゃ意味ないじゃん」
って言い切ったしね。
まあ、どっちもどっちです、ほんとに。
やるなら勝たなきゃ!って思うそのキモチも、大事なんだろーし。
まさに、それぞれの運動会だったなあーって・・・・思う。
家に帰って、すぐに撮ったビデオを、VHSに落としながら、
娘が落下した瞬間を、ダンナが撮ったアングルから見ました。
最後まで、ちゃんと撮ってあったので、変な意味で感心しつつ、
立ち上がって泣きながら退場していく娘の姿を見ていたら、
わたしも切なくて、泣きたくなりました。
やっぱりやっぱり、「よく頑張ったね」って言えばいいんだよね、どっちにもね。
さてさて。
次は学芸会がキミたちを待っているぞー。
ふぁいとー。