ばんじさいおーがうまさ!

いろいろあるけどさ、まあなんとかなるっしょ!! なんとかしよーぜ!!

読書の秋、さ。

昨日から、読書の秋モードに突入しているわたしです。

ここんとこ、ちょっとネットに依存しすぎている傾向だったんで、

意識してPCを立ち上げないようにしてみたんですね。

そうなると、時間を持て余すというか、どーしてもネットしたくなるので、

本を読もう。

ビデオを観よう。

そう思いました。

不思議なモノで、1冊読むと、それが呼び水になって、

またすぐ違うのを読みたくなる。

とりあえず、昨夜から、2冊読み終えました。

まず、東野圭吾氏の『赤い指』。

昔から好きなんだけど、いま手に取るとミーハーと思われるじゃん、みたいな

くだらない意識があって、ちょっと敬遠してたんだけど。

ネタバレなしの、ストーリー紹介をするとですね・・・

中学生の一人息子が、幼女を殺してしまったと知ったその父親は、

なんとかしてこの事態をうまく収めようとするワケです。

そこに、敏腕刑事が聞き込みにやってきて・・・・さあ、どうなるでしょう。

かなり身につまされるストーリーでしたよ。

登場人物のいろんなヒトに感情移入しちゃったし。

認知症のコトがあったり、いじめのコトがあったり、相変わらず東野サンはそういうの

織り込むのが上手いなあーと思います。

久々に出てきた「加賀刑事」も嬉しかったし。

読み終えたあと、妹に貸すために部屋を出たら、娘っちとバッタリ逢ったんですが、

娘はわたしの顔をみて、

 「なんで泣いてるの?」

・・・・・。

わたしが持っていた本を見せると、彼女は目をパチクリさせて、

 「本読んで泣いたのぉー!?」

宇宙人でも見たような表情になりました。

感動して泣いた!というワケではないんですよ。

セカチューだとかキミアイだとか、そんな物語の宣伝みたく、

これを読んで泣かない人はオカシイみたいな、そんな紹介される話じゃない。

(わたしは、そんな宣伝の方がオカシイと思うけど)

わたしには、ちょっと痛くて、切ない話だったんです。

続いて。

2冊目は、『となり町戦争』(三崎亜紀さん)。

去年からずっと読みたかった話なんだけど、なかなか図書館になくて。

やっと今日、ゲットしてきました。

ある日、広報誌を読んでいたら、9/1からとなり町との戦争が始まるという

「お知らせ」が書いてある。

となり町を通って通勤している主人公は、どうなるんだろう?と、不安になるんだけど、

9/1になっても、とりたてて彼の周辺には変化がない。

ただ、次に広報誌を見たとき、町の人口推移の欄に、転出や出生の数字と並んで、

死亡者の数が記され、カッコ書きで(内、戦死者12名)と記されていたりする。

リアリティのない戦時中状態の中、それでも、確実に主人公は戦争の闇にとりこまれて

いく・・・・。

というお話。

「となり町」との戦争なんですよ。

爆撃とかは、ないんです。

戦闘の前には、その地区の住民に説明会なんか開かれてしまったりする。

なんか、すごく事務的なんです、この戦争。

実際、戦争の実体験のない世代ばかりなった世の中で、

わたしたちに植え付けられているのは、「戦争はイケナイこと」だというイメージ。

それこそ、小学生にだって、それくらいのコトは分かる。

でも、その一方で、「愛するヒトのために闘う」「正義を通すんだ!」と、

そんなテーマのアニメやゲームが、巷には溢れているワケですね。

だから、作者は問いかけます。

戦争って・・・・・なんなんだ?

殺人事件による死と、戦争による死は、ベツモノなのかい?

戦車も出てこなければ、白兵戦のシーンもなく、バイオレンスのカケラもないんだけど、

これは戦争の物語。

いま、ハタと気づいて、作者のプロフィールを見てみました。

1970年生まれでした。

そっか。そんなにわたしと、変わらないね。

・・・・・とまあ、そんなワケで、わたしはしばらく本の虫になります。

ジャンルは偏ってますけど。

さて・・・・明日に備えて、今日はもう寝ようっと。