ばんじさいおーがうまさ!

いろいろあるけどさ、まあなんとかなるっしょ!! なんとかしよーぜ!!

月みたいな太陽だったので。

昨日の夕方、西空の太陽がまるで満月みたいに、

白くまんまるく見えました。

それを見ながら、子どもたちと家に帰ってくると、

明治生まれの祖母が家の前に立っていて、

すごく興奮した面もちで、

 「みてみろ、まんまるなお月さんがキレイだに」

と言いました。

以前から、度々ここでも愚痴っておりますが、

祖母は認知症がすすみ、いろいろ会話に支障をきたすコトも

多々あります。

普段は、なるべく聞き流して、ムキにならないようにしているのですが、

昨日のわたしは、疲労もしてたし、なにより「月」に関しては、

どーーーーーーーしても、ムキになってしまうようで。

 「月じゃなくて、おひさまでしょ」

と、言いました。

すると祖母は、

 「バカ言え、あれはお月さんだ」

と言い張って、譲りません。

 「いま月は満月じゃないし、だいたい満月はこの時間に西には見えないのー」

そう言いながら、わたしは家の中に入って、

それから新聞を持ってきて、

祖母に『17日の月』が書いてあるページを見せて、

 「ほらね、いま月は、こーいうカタチでしょ」

そんなわたしを見て、娘が苦笑しながら、

 「おかーさん、もういいじゃん」

と、とりなしました。

 「だって、ママ、月のコトは譲れないもん」

と、わたしが言うと、娘は、しょーがないなあーというふうに笑いました。

そんな頃には、もう祖母はわたしとのやりとりなんて、忘れてしまって、

ケロリとして、テレビを見ていたし、

わたしも、本当はそんなこと分かっているんだけれども。

なにやってんだかなあー・・・・ほんと。

大人げないったらありゃしない。

折しも、いまこれを打っている最中に、友達から電話があって、

そんな話になったのでした。

その友達は、昨日ニュースでやっていたよと言い、

どうして太陽が月みたいに見えたのか、解説してくれました。

そうか、そんなニュースになるくらいの現象だったんだなあー。

と、今更のように苦笑して、そっかそっかあーと、思ったワケです。

月みたいな太陽。

でも、太陽は太陽。

どうでもいいけど、どうでもよくない。

そんなコトって、人それぞれだけど、やっぱり、ある。