ばんじさいおーがうまさ!

いろいろあるけどさ、まあなんとかなるっしょ!! なんとかしよーぜ!!

カカシのうた

広島の事件の容疑者が逮捕されましたね。

被害者にとっては、なんの救いにもならないけれど。

一年前にも、同じように一年生の女の子が連れ去られて、

命まで奪われた事件があったのを、

わたしも記憶鮮明に覚えています。

親としてのわたしは、こういう事件がある度に、

もしも我が身に起こったら・・・・と、考えてしまう。

どうしたら、守ってやれるんだろう?

どんなに気を付けていても、言い聞かせていても、

24時間見張っていられるワケはなく、

そして、子どもには隙があり過ぎる。

どこにどんな「悪意」が待っているかなんて、

誰も予測がつかない。

でも、その「悪意」が降りかかったときに、

 「運が悪かった」

なんていうヒトコトで、諦めるコトなんて、出来ない・・・・。

一年生だったら、7年。

7年かけて、育んできたんですよね。

痛みをこらえて産んで、いろんなコトに悩みながら、

笑ったり、怒ったり、褒めたり、叱ったり・・・・

そんなふうにして、育ててきたんですよね。

クリスマスにはサンタさんに、何をお願いしてたんだろう?

冬休みに、どこかへ行く計画を立てていたかも知れない。

その日が、当たり前にやってくると信じて。

そんな「当たり前」を、どうして奪われなければいけないのでしょう?

まるで、カカシだなあって、こんなときに、いつも思うのです。

稲穂が黄金色になるまで、無事に育って欲しいと願っている。

カラスにつつかれないように、見張っている。

そんな、カカシ。

だけどカラスは、カカシの存在なんて気にも留めず、

平気で稲穂をついばんでいく。

台風がやってくれば、カカシごと稲を倒していく。

そんな、非力な、カカシ。

でも。

カカシは、立っていなくちゃいけないんです。

目をそらしちゃいけないんです。

そういう、現実から。

大きなショッピングセンターで、用事を済ませようとしているときに、

どうしてこのタイミングで? というときをねらったかのように、

 「オナカいたくなっちった。トイレ!!」

と言い出す、子ども。

もー!! トイレの場所くらいわかるっしょ、一人で行ってきてよ!!

と、言いかけて・・・・、

 (あ・・・・トイレで変質者が待ち伏せしてたとかって、聞いたなぁ・・・)

もう一度並び直すコトになっても、

 「わかった、行こう」

と、泣く泣く子どもの手を引っ張って、走るのだ!

がんばれ! カカシ・・・。