ばんじさいおーがうまさ!

いろいろあるけどさ、まあなんとかなるっしょ!! なんとかしよーぜ!!

刺さる

魚の骨がノドに刺さりました。

・・・たったそれだけの出来事ですが、

刺さっていた時間(多分10分ぐらいだったんだろうけど)、

わたしの頭の中は、すごいコトになっておりました。

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今日は、夫のお兄さんの結婚にあたって、両家の顔合わせがありました。

で、まあいろいろと、昼間は慌ただしかったです。

わたしたちは、おなかが空きそうになかったし、

留守番させてしまった祖母に、ちょっと豪華なお弁当を買って帰宅しました。

気を利かせた母が、ちょっとしたおかずと、おにぎりをテーブルに置いてくれてました。

わたしは、「しめしめ、なにもしなくていいぞー」と、思っていました。

実は、最近わたしは、夕食をあまり食べないようにしています。

気休めダイエットなんです。

今夜は、万全。食べないぞー。

と、思っていました。

6時頃、ビデオを返しに行くことになり、

 「夕飯、いらないよねえ」

と、夫に聞くと、

 「いらなくは、ないだろ」

・・・・そう言えば、魚介類の嫌いな夫は、顔合わせのとき、殆ど食べてなかったなあ。

娘も、夏風邪をひいたようで、あまり食欲がなかったし。

 「ココイチでいいや」

夫が言いました。えっ、ココイチ

なんだかんだで兄の結婚が嬉しいらしく、夫はいつになく上機嫌でした。

その機嫌を損ないたくなくて、ココイチのお持ち帰りカレーを買ってくることに。

それじゃあ、わたしだけ食べないというワケにもいかないので、

少ないのを買ってきて食べました。

(娘には、ちゃんと別のものを用意しましたよ^^;)

で、7時前に、親世帯の食卓を整えて、祖母と妹と、食卓につきました。

母が用意したおにぎりとおかずを並べて、祖母に買ってきたお弁当を出して、

お茶を入れただけ。

 「わたしは、もう食べたからいいよ」

と、何度も言うのに、祖母は、こんなご馳走は勿体ないと言って、

わたしに半分食べろと勧めます。

 「残ったら、食べるから。でもホント、おばあちゃん、いっばい食べてね」

そんなやりとりを何度も繰り返したけど、お弁当のおかずは、大半が

残ってしまいました。

しょうがないから、わたしは、食べ始めました。

ダイエットのはずなんだけどなあ。

最後に、シャケの切り身を、呑み込んで・・・洗い物を開始したときでした。

ノドに違和感。あれ、骨?

と思ったときには、もう遅く、その小さな侵入者は、わたしのノドの奥で、

いいポジションに落ち着こうと、暴れていました。

咳き込んだり、いろいろしてみるものの、涙がポロポロこぼれてくるだけ。

妹がわたしの異変に気づき、

 「どうしたの?」

 「骨・・」

出ない声を出して、そういうと、

 「ごはん呑み込んでみる?」

と、残っていたおにぎりを差し出してくれました。

えっ・・・・この上、まだおにぎりを食べろってか???

一瞬、躊躇したものの、背に腹は代えられません。

わたしは、必死で、おにぎりを口に入れては、ごくんと呑み込んでみました。

でも・・・・敵は、居座ったまま。

落ち着いてみたり、チクチクと暴れてみたり・・・、

わたしは、その後、泣きながら、パンも食べてみました。

子世帯に戻って、うるうると泣いても、夫は、

 「・・・・・パンなんか喰ったって、とれるわけないじゃん」

と、サッカー観戦中。

このままとれなかったら、どうしよう。

ノドが炎症を起こして、おかしくなって、歌えなくなるかも知れないじゃん。

寝ている間に、どうにかなったらどうするさ?

明日、医者に行けるかな?

とにかく・・・痛くないとこに落ち着いてもらわなきゃ。

あ、お風呂やってない。

わたしは、お風呂を用意しながら、見えるワケないのに、

脱衣所の鏡に、「あーーーーーん」と口を開けて見てみたりしました。

その拍子にまた、骨が動いたようで、吐き気がこみあげてきました。

思い切って、ノドの奥の方へ指をつっこんでみたら、骨の先に触れました。

ひっかかりそうで、ひっかからないソレと、わたしは必死で格闘。

孤独な闘いでした。

・・・・・・とれた!!

わたしは、飛び上がらんばかりに喜んで、骨をゆすぎ、

家族にそれを見せに行きました。

 「・・・フツー、そんなデカイ骨、食べんだろ」

夫は、呆れたように言いました。

それから、妹に見せに行き、わたしは記念写真をとりました。

まだノドには違和感があるんだけど、

この爽快感は、素晴らしい。

どっこも痛くないって、なんてシアワセなんだろう!!!

神様、ありがとう。

そう。そうなんです。

なんにもないときは、そのシアワセに気づかない。

夏風邪だってそう。

咳き込む姿に、ハヤクヨクナッテネと思う。

元気なときには、その有り難みが分からない。

そんな些細なことだけど、

大袈裟なわたしは、こんなに長々と訴えてやる!(笑)。

小さなシアワセを、抱きしめよう!!!