伝え方がある

気持ちの伝え方って、ヒトそれぞれ。

多分、無意識に、そうしているんだと思う。

わたしは、わたしのやり方でしか、それを出来ない。

あなたも、あなたのやり方でしか、それを出来ない。

　「あ、そーいうのもあり、か」

って、感心したり、眉をひそめたり、

ヒトの振り見て我が身を直すコトは、あるけれど、

やっぱりわたしには、わたしのカラーがあるのでしょう。

例えば、わたしはこうしてモノを書いている。

歌を作って歌ったりもする。

それは、わたしにしか出来ない、わたしの伝え方。

わたしには、わたしのコトバがあるから、

それを大事にしているし、それを誇りにもしているはず。

でも、誰にでもコレが通用するワケじゃなくって、

どうやっても開かない扉は、いっぱいあると思うのです。

そっちの方が、多いと思うのです。

だからこそ、

カチリと開く扉の存在が、嬉しかったりする。

そういうものだと思うのです。

何時間かけても、伝わらない気持ちだってあるし、

たった５分で、伝わる気持ちもある。

だから、不思議だなあと思います。

結局は、タイミングなのかも知れないなあとも、思います。

何年も前に作った歌が、コトバが、

そのときは、なんにも伝えなくても、

古いオルゴールみたいに、きしんだ音で、

今更、ナニカを伝えたりもするんです。

それも、タイミングなんです。

誰のせいでも、ないんです。

わたしは、やっぱり書くでしょう。

そうして、歌いたくもなるでしょう。

それを、受け取るかどうかは・・・そのヒト次第で、いいんです。

伝え方は、十人十色。

受け取り方も、十人十色。

それは、ときには宝石だったり、コトバだったり、

歌だったりするんだけれども、

それが、食べかけのシャケのおにぎりだったとしても、

　「ありがとう」

の、気持ちは、いつだって、『時価』なのです。

しかも、『当社比』なのです。

同じ文字をつかっていても。

わたしの、このコトバは、

どんなふうに伝わるんだろう？