ばんじさいおーがうまさ!

いろいろあるけどさ、まあなんとかなるっしょ!! なんとかしよーぜ!!

離れてる

コンビニに向かう空に、月を探しました。

なんだかすごく逢いたくて、探しました。

でも、やっぱり月はいなくて、

サビシイなと思いました。

でも、ふっと雲がそこだけ明るい場所をみつけて、

じっと目をこらしました。

 「ここにいるから」

って、言われてる気がして、

知らず知らず、唇をかみしめて歩きました。

ガマンしている。

いろんな気持ちを、押し殺して、生きている。

それは、わたしだけではないはずです。

ガマンしているからと言って、

その気持ちに嘘なんかなくって、

例えば、

行きたい場所があったとして、

いますぐ行きたい場所があったとして、

だけど、行けるワケがないコトを、

わたしが分かっているとして、

 「行けないから、しょうがない」

って、呟いたコトバが、

ほんとうか、嘘かなんて、

一体、誰に分かるというのでしょう?

わたしにすら、分からないのに。

頭の中で、辿ってみる。

「地図上の道」を、もう一度辿ってみる。

そこにあるはずの、ナニカを求めてみる。

でも。

イケナイカラ、ショウガナイ。

イキタイ。

デモ、イカナイ。

そう。

行けないんじゃないんです。

行かないんです。

それは、わたしが決めたことなんです。

コンビニからの帰り道、

振り仰いだ空に、月がいました。

泣きたくなるほど、明るく笑う月がいました。

わたしは、やっぱりそんな月になりたいと思うから、

こんな夜は、笑おうと思いました。

こんな夜こそ、笑おうと思いました。