ママになる ~娘の誕生日~
今日は、娘の11回目の誕生日。
つまり、わたしが初めて母親になった日です。
何もかもが初めてで、楽しみというよりは、不安ばかりがつのった出産でした。
マニュアル小僧だったわたしは、育児本を読み漁り、その日に備えたものです。
でも、いざとなると、そんな知識はなんの役にも立たなくて、
心細くて怖くて、最終的には、
えーい煮るなり焼くなり勝手にしろい!!
っていう心境だったと思います。
生まれてきたのは、色白で唇だけが真っ赤な女の子。
付き添った母が、早くも「ばばバカ」ぶりを発揮して、
「白雪姫みたい」
と言い、お医者さんにまで、
「そう思いませんか?」
と同意を求めていましたっけ。
当のわたしは、不器用母街道をまっしぐらに歩き始めたんですねえ、あの日から。
手放しで「かわいい」なんて堪能する時間は、あんまりなかったような気がします。
そんなふうにして育てた娘も、いまやすっかり一丁前。
母親のわたしよりも、よほど気がつく良い子になりました。
いま、わたしが娘と同じ年に戻ったならば、
わたしは娘と友達になりたいと思える。
だって、うちの娘は優しくて、頼りになる子なんだもの。
(と、本人には、伝えたことがないけれど^^;)
もちろん、まだまだ彼女の人生は、序の口。
これから先、どんなことが待ち受けているか分からないけれど、
誕生日が来るたびに、こんな気持ちになりながら、
わたしは彼女とまだしばらくは、歩き続けるんでしょうね。
というわけで、不器用母街道は、続く。