ばんじさいおーがうまさ!

いろいろあるけどさ、まあなんとかなるっしょ!! なんとかしよーぜ!!

モドル ~ 再会 ~

今日は、高校時代の友人たちと久しぶりに集いました。

久しぶり・・・何年ぶり? という再会だったりしたのです。

新しいビルが出来て賑わう金山に、子どもを連れていそいそと出かけました。

「今日は、ママは『いっく』(わたしのあだ名)って呼ばれるけど、笑わないでね」

と、地下鉄の中で、わたしは言いました。

なんだかんだで、年賀状だけの付き合いになっていたここ数年。

もちろん、連絡をとっていた友達もいるのだけれど、

逢いたいね~というのが口癖にはなっていても、なかなか予定が合わない。

気が付くと、また年賀状を書いている、というワケ。

ところが今回、ある友達が結婚するコトになったという一報が届き、

それじゃあ、ぜひぜひ、集まってお祝いしよう!

と、久々に集合の運びとなったのでした。

でもなんせ、久々なので、ちゃんと話が弾むのだろーか、と、チラっと思ったりもしたのですが、

いざ集まってみると、アッと言う間に、時間が戻ったような感覚に。

みんな同じように年を重ねているんだけど、しゃべり方って変わらないんだなあーと、

それぞれが喋る声に耳を傾けながら、わたしは思ってました。

あと、声ね。

ああ、この声だぁー・・・・って、しみじみ思うワケです。

わたしのしゃべり方や声も、変わっていないのでしょうかね。

そうして。

みんな、やっぱりミドルなはずで。

それぞれの生活を背負っているのです。

久々の再会で、全部は見えないわたしたちだけれど、

短い近況話の中に、それは漂っているのです。

変わっていく、街並み。

大きな真新しいショッピングモールを、懐かしい顔ぶれで歩きました。

あの頃、こんなふうに、やっぱりお店を見てまわったこともあったなあーと思いながら。

変わっていくもの。変わらないもの。

目に見えるもの。見えないもの。

もどかしさと、懐かしさと、切なさと、いとしさと・・・

名前のつけられないたくさんの感情を抱いて、

楽しい時間は、またアッという間に、過ぎてしまいました。

帰りの地下鉄の中、わたしは目に見えるわたしの「それから」たちと、手を繋ぎ、

「ね、やっぱりみんな、ママのこと『いっく』って呼んだでしょ」

と、笑った。

子どもたちは、顔を見合わせて、やっぱりニヤニヤして。

わたしは、胸の中で、その響きを確かめながら、

「これから」へ向かって帰っていくのでした。